わたし、定時で帰ります。の感想文です

TVerで視聴していた2019年のTBSドラマ『わたし、定時で帰ります。』を完走した。最終回まで観た率直な感想を記憶力が悪すぎるので、まだ記憶が鮮明なうちに記していきたいと思う。

今回も『ウロボロス』同様にめちゃめちゃネタバレなので、今、僕みたいにTVerで履修しています!という人はここら辺でそっとタブを閉じて欲しい。
最終回から触れるのはどうかと思うが、最終回がめちゃくちゃ良かった。というかドラマを通じて1つの方向性というか指針が明確だなと思った。

お仕事ドラマとしての見応えがまず凄かった。"定時で帰る"ということを少し大袈裟ではありつつも視聴者に何を伝えたいか、このドラマを通じてのメッセージをエンターテインメントに絡ませて、凄く上手く作られていたと思う。原作は未読なので、全てを語れない部分はありつつも、新井プロデューサーの手腕なのかなと思う。

吉高由里子さん演じる東山さんが凄くまっすくで応援したくなるヒロインだなと思った。ちょっと「社内の問題私が全て解決!」みたいな感じになっちゃっているのは無理がありつつも、コミュニティ内を活性化させるような人は少なからずいるわけで、多分東山さんがそういうタイプの人なんだなと思った。

また彼女の過去を無理に縦軸で引っ張ろうとせず、シシド・カフカさん演じる三谷さんにフューチャーした第1話で明かされたところも、今後のストーリー展開において、東山さんが「なぜ定時で帰ることにこだわるのか」を主張する根拠にも繋がるし、早めに明かすことで主人公への説得力が増すのかなと思った。人との対話の時に少なからず、「自分の過去や弱み」は出すんじゃないかなと思うし、会話劇としてナチュラルだなと。

ちょっと新井プロデューサー、向井理氏の使い方上手すぎません???おいおい種田さんヤバすぎだろ、カッコよすぎだろ、部屋着みたいな格好して、髪の毛も髭も割とボサボサなのに、向井理だから全て良しになってるよ。向井理って何なんだ。

後半はほぼ連続ストーリーだったが、それぞれの社員にフューチャーした回としては内田有紀さん演じる賤ヶ岳さんの回が特に良かった。子育てと仕事の両立で悩むお母さんの役を内田有紀さんが凄く似合っていて、めちゃくちゃ良かった。
すみません、また坪倉さん褒めて良いですか???坪倉さん最高すぎません??「普通力」というか頼もしいパパ、良き夫役が凄く似合っていて素晴らしかった。新井プロデューサーは坪倉さんお気に入りだから、今後もどこかで起用してくれ~

ただでさえ好感度がない(めちゃくちゃ失礼)ユースケ・サンタマリアさんの好感度がまた下がった福永部長役なんですけど、世の中って東山さん、種田さんみたいな人より、福永部長みたいな人が圧倒的に多いと思うから、まぁそういう感じなんだろうなと思いました。最終回で福永部長の良さというか陰の努力みたいなのが種田さん越しに明かされたけど、「空回りするタイプ」なのかなという印象でした。

泉澤祐希さん演じる来栖くんがとにかく極端というかいちばんまっすぐだなと。前半は正直ちょっとウザいなと困惑しつつも、最終回を終えた今は愛すべき来栖くんになりました。

シシド・カフカさん演じる三谷さんはカッコイイ。三谷さんの気持ちが凄くわかる。「1日休むと居場所が無くなる」って凄く刺さった…本当に分かる。1話は描き方が極端で当時はこのドラマ脱落しちゃったんですけど、色んなことをこの2年経験した今なら、三谷さんの努力や気持ちが凄く分かると1話から思ってました。

柄本時生さん演じる吾妻さんは後半はかなり物事の芯を見抜くような頼もしい感じになっていて、観ていて気持ちよかった。時生さんにしか出来ない役でした。

最初すごく謎だった桜田通さん演じる柊くんが種田さんの弟と分かって、兄弟同士で最終的に仲良くなれたのが良かったなと思いました。というかあの世界って一般の人にも公式マーク付くの?w
このドラマの桜田通さん演じる柊くんが影の立役者かもしれない。

そしてこのドラマの東山さん、種田さん、中丸くん演じる巧くんとの三角関係(?)も魅力の一つというか。東山さんと元カレの種田さんが同じ職場とか巧くんからすれば、溜まったもんじゃないけど、東山さんが一貫して「巧くんが好き」というのがヒロインとしてまっすぐで好感を持った。巧くんは最終回らへんでなぜああなってしまったのか。というか巧くんの母親が苦手すぎて…ああいう過保護というかお節介な感じ嫌ですよね…

そこを種田さんが!!あー種田さんが!!!上海飯店で酔っ払って「好きですよ!」って宣言したの面白すぎて笑っちゃった。江口のりこさん演じる上海飯店の店主が僕が思っていること全て代弁していて「ドラマにおいてこういう存在って大事だよな」と思った。

最後、巧くんと東山さんは別れることになったけど、価値観のすれ違いはどうにもならないし、それで良かったと思います。というか最終回のラストで種田さんと東山さんが走って終わるのドラマとして清々しい、というかここで不自然なキスをして終わるのではなく、笑顔で走って終わるのがドラマの終わり方として100点満点でした。

やっぱり向井理さんの足って
以上で~す。

0コメント

  • 1000 / 1000

せかもり