フジテレビ『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』
ということで2夜連続9時間お疲れ様でした。
今回のFNS27時間テレビに代わる大型特番について僕が思ったことを番組の流れに則して、記していきたいなと思います。
第1夜
千鳥→霜降り→乃木坂という流れの時点で「歌と笑いを無理矢理ガッチャンコした感」があるのは否めなかった。この時点で視聴者のバイブスはほぼゼロ。「この特番大丈夫か?」「これだけのメンツ集めて失敗だったんじゃないか?」という声さえも出てきたりした。僕はもしこの特番が失敗しても、それを全て観た上で文句言わないと示しがつかないと思っていたので、脱落はしなかった。というか個のネタ、個の歌は普通に良いし。
その流れを大きく変えることになったその序章が「ロッチ中岡さん憧れの森高千里さんがコント中に生登場ドッキリ」だった。一見、モニタリング感のあるドッキリ企画だったが、生放送ならではのリアルなリアクションが意外にも面白かった。
この流れをとんでもなく大きく変えることになったのがどぶろっく×IMYの「大きなイチモツ」だった。IMY(アイマイ)とは山崎育三郎さん、尾上松也さん、城田優さんのユニット。それぞれミュージカルで大活躍なされていて、中途半端ではなく、迷いなく大袈裟に「大きなイチモツ」をこの3人がやったことがフジテレビの"バカバカしいことを真剣にやる"良さが溢れ出ていて、TLが拍手喝采だった。ここから流れがしっかり「面白い番組」に変わったことは間違いないだろう。
また浜崎あゆみさんがスタジオに生登場。こんなラフにトークする姿は『HEY!HEY!HEY!』以来かな?と思った。「濱家さんに挨拶を無視された」というまさかの暴露で濱家さんが生放送で土下座謝罪w
この番組第1夜のピークだったのが生電話コーナー。ノブさんが本田翼さんに、岡村隆史さんが山田孝之さんに、矢部浩之さんが蛍原徹さんに、中居正広さんが笑福亭鶴瓶さんに、松本人志さんが内村光良さんにそれぞれ第2夜への出演交渉を行った。結果的に福岡で仕事があって出演に至らなかった蛍原さん以外の全員が出演に至った。
クセスゴ歌謡祭では、トレンディエンジェルで地獄のような空気が流れたものの、日谷ヒロノリが松本さん、矢部さんを始めスタジオに大ウケした。でもどっちみちクセスゴは番組の枠を超えてまでやることではないと認識させられた。ここの千鳥の仕事量よ。
GENERATIONSとマヂカルラブリーの混ぜるな危険コラボがあったことは置いといて、22時台は爆笑問題×松本人志で引っ張りまくってようやく登場。「太田、動きます」「共演NG」「威嚇したのはそっちだろ!」「お前らはチンカスだろ?」「今日のMCはステマしてないの?」とありとあらゆる人に爆弾を火炎放射器のように投げつけて10分で終わった。本当に太田さん素晴らしいなと思った。
というか矢部さんが「(ナイナイは)ダウンタウンのチンカスね」という修正に対して松本さんが「そしたらダウンタウンはチンコになるけどね」というやり取りがナイナイ×松本人志の確執を全て解けたように感じて、本当に感慨深くなった。
第2夜
松本人志×中居正広の「YOUNG MAN」という意味わからない視聴者投票によって決まったオープニングアクトで開幕。本当にあの視聴者投票は何だったのか。
AMEMIYAさん×西川貴教さんのコラボソングやチョコプラの「悪い顔選手権」をめちゃイケ仕様にブラッシュアップした「悪い顔ニュース」などがあった。
ここで前日ブッキングゲスト1人目として笑福亭鶴瓶さんがお土産持参で生登場した。前日同様「家や」の3文字で場を沸かした。
このあとのEXILE×EXITでEXITの案件漫才のクオリティの高さに驚かされる。
ここで前日ブッキングゲスト2人目として山田孝之さんがお土産持参で登場。「岡村さんから連絡が無い」「僕はここにいるべきではない」と終始ローテンションを貫き通した。
また前日ブッキングゲスト3人目として本田翼さんが3分だけフジテレビに立ち寄る形で登場。ノブさんのドヤ顔w
リクエスト歌謡祭は省いて、東京03、竹原ピストルさんが登場。東京03の紳助恫喝騒動をめちゃくちゃネタにしていたなw
岡村さんが「たまにYouTubeで観たくなるよね」って言ったのが最高でした。
ここで前日ブッキングゲスト4人目として内村光良さんが登場。この日の朝に放送された『ラフ&ミュージック朝』から内村光良のうの字も出てこなかったので、『イッテQ』との兼ね合いで日テレから箝口令が敷かれていたのかなと。それでも内村光良×松本人志という組み合わせが貴重すぎて驚き。イッテQに松本さんが出るという話があったことやウッチャンナンチャン×ダウンタウンでの番組が進行していた、といった貴重な話が続々。
同期のハイヒール×松本人志による貴重な話もありつつ、番組はフィナーレへ。
最後は『明日があるさ』を番組MC陣11名で歌って大円団を迎えた。
総括
番組が始まった時は歌と音楽の組み合わせはどうなのかなと思ったが、結果的になんとなく纏まったのではないかと思う。
ただクセスゴ歌謡祭、リクエスト歌謡祭とメイン企画が弱い部分は今後改善した方が良いなと感じた。(そもそも来年あるのか…?)
最近の『FNS27時間テレビ』でこれほどまで豪華なゲスト、夢の共演は見られないと思うので、今年はひとまずこれで良かったなと感じる。
ただ小室アナ、小山内アナ、竹俣アナ、松本人志、中居正広、ナインティナイン、千鳥、アンタッチャブルというMCが11人もいるのはさすがに多すぎた。個性のぶつかり合いで誰かの喋る量が限りなく少ない時間が多々あった。
そして色んな意味で女子アナには荷が重く、伊藤アナの方が余っ程場が上手く回る(実質的に天の声が総合司会だったし)気がした。場の裏回しも新人アナウンサーより中居くんや矢部さんに任せた方が良かった気がした。
またナインティナイン(特に岡村さん)が食われていることが終始否めなかった。脇役に徹するナインティナインは初めて見たし、これはこれで新鮮で良かったと思うけど、松本さんと中居さんが「YOUNGMAN」、千鳥がクセスゴ歌謡祭の進行、アンタッチャブルがリクエスト歌謡祭の進行とそれぞれ目立つ場面があったので、ナイナイにも華をもたして欲しかったなと思う。でもナイナイは元々表に目立つようなタイプじゃないし、これはこれで良かったのかな…なんて。ナイナイ→千鳥にフジテレビがシフトチェンジしてきているので、ナインティナインをせめてもの温情起用だった可能性が否めない。
またラフ&ミュージック要素のとんねるずを出して欲しかったな…さんまさんが出なかったことで中居くんとの共演NGがより鮮明になった気がするし、火薬田ドンはどこへ…?
まぁこの感じだと来年もFNS27時間テレビは無理だと思うので、継続してやるのであれば(たけし×村上も3年連続だったし、フジテレビ的にその方針なのかもしれないが)、是非、松本人志、中居正広、ナインティナインは固定でお願いしたい。
せかもり
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