見せつけますか?

【お知らせ】

2021年9月よりブログが毎週月曜日or火曜日の週1更新に変更になります。前の週で印象に残ったドラマやバラエティについて語るブログ、というコンセプトにリニューアルして更新していく予定です。気分が上がったら、週2更新とかもあると思います。基本的には週1だと思って、期待しないでください。今後ともよろしくお願い致します。

NHK『おかえりモネ』第15週~

ここ最近の『おかえりモネ』は凄かった。
語彙力が無いので、文章にするか悩んだが、自分なりに文章に記したいと思った。

僕は坂口健太郎さん演じる菅波先生のことがあまり好きでは無かった。それは坂口健太郎さんが嫌いとかじゃなくて、この"菅波光太郎"というキャラクター的に苦手だからだ。ではなぜここまでの菅波フィーバーが起きているのか考えてみたが、答えは簡単に見つかる。それは「ツンデレ」だからだ。

最近の恋愛ドラマは男性側を「ツンデレ」と位置づけたものが多い。今期も『彼女はキレイだった』(カンテレ)の宗介(演=中島健人)や『プロミス・シンデレラ』(TBS)の壱成(演=眞栄田郷敦)ともう恋愛ドラマ界は「ツンデレ」で溢れている。ただどのドラマも「ツンデレ」というキャラクターが視聴者にウケると思いがちでキャラクター作りが極端なのだ。借金返済の為にゲームなんかさせないし、空港で理不尽にブチギレたり、というのはもはや「ツンデレ」のツンの領域を超えている。壱成は高校生だからまだしも、宗介に至ってはやっていることがパワハラだ。

ではなぜ菅波先生がここまで世間に大ウケしているのか。それは「ツンデレ」のツンの領域が超えていないからだ。というかむしろ世間が求める「ツンデレ」の正解を導き出していると考える。清原果耶さん演じるモネに気象予報士試験の勉強をお手伝いしていた頃から見ると、現在の2人は感慨深い。あんなに素っ気ない菅波先生の言葉から「どうしたの?」「あと1分」「どうしますか?見せつけますか?」が出てくるとは思わなかった。普段そういう言動に至らない人がふとそういった言葉を発するとそのギャップでキュンとする、みたいなことが多分菅波先生に発生していると思う。ただ僕は『ラヴィット』と裏被りしていて、めちゃくちゃ真剣にかじりついて見ているタイプでは無いので、もし第15週以前でそういった言動があったら、マシュマロに知らせて欲しい。修正します。

この2、3週で一番凄かったのは間違いなく未知(通称:みーちゃん)を演じる蒔田彩珠さんだと思う。モネに対する「ずるい」という台詞、モネの電話には出る亮(通称:りょーちん、演=永瀬廉)に対する絶望の表情は本当に印象に残った。僕は『おかえりモネ』まで蒔田彩珠さんのことを存じ上げなかったが、このドラマを観て、本当に演技が繊細で凄いなと思った。
姉妹ということで、モネを演じる清原果耶さんが敢えて"おさえめの演技"をしているなら、みーちゃんを演じる蒔田彩珠さんはその対称の演技をしている。この姉妹のバランスが素晴らしいなと感じた。勿論脚本の安達奈緒子先生の力だと思うが。

また永瀬廉さんも素晴らしい。『僕のスカート、どこ行った?』(2019/日テレ)以来に俳優として芝居をされている姿を拝見したが、母親が震災で行方不明で、父親が自暴自棄になっている、僕が漁師として頑張らなきゃ、という役どころ、何よりモネに対して抱く感情を凄く繊細に演じていて、「こんなに演技上手いっけ!?」って思った。オーディションで掴んだ役という情報は事前に得ていたけど、ここ2週間くらいで凄く納得した。絶望と希望が入り交じったような喫茶店のシーンは胸に来るものがあり、とても印象に残った。
あと演出面の話なんだが、これは『おかえりモネ』のハッシュタグを見て気づいている視聴者の投稿で「うわぁ凄い!」って思ったことで、菅波先生とりょーちんの時でコインランドリーの照明の当て方が変わるの凄くない??綺麗に明暗が分かれている。
そんなことであと1ヶ月半。最後まで『おかえりモネ』見届けたいなと思います。

NHK『古見さんは、コミュ症です。』第1話

リアル35歳の高校生状態のまっすーは置いといて。凄く良いドラマでした。クセ強キャラクターによる学園コメディーかと思いきや、案外それぞれの登場人物に"陰"があって、それをしっかり描いているなと。原作は未読なのだが、これを機に読もうかなと思った。ギャルの吉川愛さんの"陰"の部分が悲しい。本当にこの枠は良いドラマを作るよね。10月からカンテレと被るけど。

日テレ『ハコヅメ~たたかう!交番女子』第7話

相変わらずコメディと視聴者に伝えなきゃいけない重い部分がくっきりしているけど、そこが良いと思う。"守護天使"という存在がどういったものか、徐々に縦軸が明らかになってきて楽しみです。

TBS日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室』第10話

これは悲しい回。予告から"死者1人"というワードで一体どうなるのか?持ち切りだったが、まさかそのような展開になるとは。フォロワーさんも言っていたが、まさに"鬼脚本"。でもこのドラマの脚本の黒岩勉さんって実は本来かなり絶望的なシリアスな作品の脚本書かれることが多いんですよね。最近はそういったことから離れていたけど、改めて黒岩さんの凄さに気付かされた気がします。

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せかもり