#20 水10ドラマ復活の狼煙

TBS『佐藤健&千鳥ノブよ!この謎を解いてみろ!〜ハテナ島からの脱出〜』

やっと観れました!めっちゃ観たかった。今回もめちゃくちゃ金のかかった仕掛けで面白かったですね。ハテナの解読、クイズナゾオネアのパートはやはり前回、前々回のスケールに比べてお?という感じというか少し「謎のスケール」的に物足りないかなと思ったんですが、サードステージの森の廃墟からの脱出、特に佐藤健さんとボスとの対決はめちゃくちゃ金がかかってるし、森の廃墟は色んな伏線というものがひとつも無駄になってなくて、絶対に1つの大謎に繋がるというか、それがこの番組らしくて凄く良かったです。まだの方はTVerで是非。TBSは金があるけど、コンテンツがないのかなとも思いましたね。

フジテレビが水10ドラマ枠の復活を発表。第1作目に間宮祥太朗さん主演の学園ドラマ『ナンバMG5』が放送されることが明らかとなりました。

フジテレビのドラマといえばせかもりというところがあると思うので、この復活の意図をフジテレビに代わって御説明します(おい)

まずフジテレビ系列のドラマ枠ってめちゃくちゃ変動激しいんですよ。月9と木曜劇場は固定なままですが、カンテレドラマ枠は2016年まで火曜22時台、2016年~2021年は火曜21時台、現在は月曜22時台となっていたり、『救命病棟24時』や上戸彩版『絶対零度』を生んだ火曜21時台もかつては存在してました。金曜20時台にドラマ枠を作ったこともありましたが、半年で撤退。東海テレビ昼ドラ枠も坂上忍に吸い取られて、現在の土ドラ枠に。

実は水曜22時台のドラマ枠には、日曜21時台も絡めた歴史がありまして。まず2010年に日曜21時台にドラマ枠を作るのですが、『マルモのおきて』以外はほぼ日曜劇場にボコられて、2013年に水曜22時台に枠移動した形で水10ドラマ枠が出来たんです。しかし当時めっちゃ強かった日テレ水曜ドラマにボコられ、2016年に再び日曜21時台に枠を戻すんですが、初手『99.9』に完膚なきまでにボコられて結局ほぼ結果を出せずに1年半で撤退。2017年10月期からはフジテレビ制作は月9と木曜劇場だけで4年半、もう安泰、これ以上失敗はせぬだろうと誰もが思い込んでいた矢先の水10ドラマ枠爆誕。これには全フジテレビファンが「馬鹿野郎」と叫びたくなります。

現在同枠で好調のみんな大好き『突然ですが占ってもいいですか?』を押しのけてまでドラマ枠を作る意図は何なのか?フジテレビに代わり御説明します!!!(あくまでも推測)

①視聴率の時代じゃないから

これが最も大きな要因。当時は日テレvsフジのドラマ対決が大きな話題となり、視聴率が稼げないと「○○は○○に敗北!」とネットニュースに叩かれる時代でした。でも今は気にしなくて良い。個人視聴率、コア視聴率で高い記録を出すドラマはやればやる分だけ損は無いのです。少なくともドラマを仕掛ければコア視聴率の底上げを狙えると意気込んでいるのでしょう。

②番組をリアルタイムで観る人が減ったから(配信ビジネスに繋がる)

今は見逃し配信でいつでもどこでも観られるのが当たり前の時代。言っちゃなんだけど裏被りとかマジでテレビ観ない人には関係ないのです。実際フジテレビは今期の『ミステリと言う勿れ』の見逃し配信再生回数が400万回を記録、これまでも『ラジエーションハウスⅡ』『SUPER RICH』『アンサングシンデレラ』で見逃し配信再生回数の好記録を叩き出してます。見逃し配信を多く稼ぎ、またより多くのドラマを生み出すことでFODの稼働率を上げる、要は配信ビジネスに繋がる狙いがあると思います。

③コンテンツの強化

見逃し配信と関係のある話なのですが、今のフジテレビはドラマ枠が4つありますが、フジテレビ制作は2つ。日テレとTBSは3枠あり、テレ朝は深夜帯含めれば6枠、テレ東はなんかもうめっちゃある。フジテレビが一番少ない、その分ドラマ制作者、若手スタッフの育成にチャンスが回ってこない。フジテレビも3枠確保し、他局と肩を並べた上でより多くのドラマを生み出し、コンテンツを強化していきたい狙いがあるのかもしれません。水10ドラマが「ドラマの水曜NEXT」になる可能性も秘めています。

④スポンサーを呼べる

ドラマはリアルタイムでも大きな話題になるのでスポンサーが呼べます。『突然ですが占ってもいいですか?』は好調ですが、やっぱり占いという怪しさ満点なのが良くないのかスポンサー受けは芳しくありません。ここをドラマ枠にすることでより多くのスポンサーを呼ぶことが可能です。よって収入も増加。フジテレビの貴重な財源もちょっとだけ潤い、『スカッとジャパン』終了で浮いた金も併せてドラマに投資できるというメカニズムです。(多分違う)

そしてここまで来て思ったこと、「ではなぜ水曜22時台」なのか。その理由を推測するならば、今の番組と関係あるのかもしれないと推測できます。それが『突然ですが占ってもいいですか?』です。この番組は開始から僅か2年で多くの固定客を作り、見逃し配信では『人志松本の酒のツマミになる話』と並んで、フジテレビのバラエティ部門トップを走っています。要は占いは固定客が付いているからこそどの枠でもやって行けると判断したのでしょう。占いを観る層の半分くらいは恐らく見逃し配信。配信メインの時代になったからこそ敢えて人気番組を動かす決断をしたのではないでしょうか。またドラマ枠は21時台より22時台の方が客は多いと思います。実際、最近忙しい僕も22時台のドラマの方が有難みを感じます。そういった時代背景も相まって水10ドラマ枠は復活の狼煙を上げるのだと感じました。

まぁ被せることは良くないけどな!!!!!!!!!!!

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せかもり