不思議

TBS『着飾る恋には理由があって』最終回

ということで最終回が終わりました。TLもその勝敗を競馬に擬えて固唾をのんで見守っていたと思います。僕が思うには、こんなに登場人物の心の動きを繊細に描きながら、「星野源チャレンジ」といったエンターテインメント性を共存させたドラマはなかったのではないかと。いろんな意味で新境地を開拓したドラマだったかも知れません。


このドラマの川口春奈さん演じる真柴くるみが芯を持ったキャラクターだったから応援できた、最後まで脱落せずに見守ることができたのではないかと思う。主人公、凄く大事だと思うんです。ここが二人の男を巡ってあっち行ったり、そっち行ったりするキャラクターだと視聴者も「何なんコイツ」ってなって応援できなくなると思う。だから芯を持って、仕事を頑張る等身大の女性というキャラクター・真柴くるみは素晴らしかったなと思いました。

他にも横浜流星さん、関ジャニ∞丸山くん、中村アンさん、夏川結衣さん、向井理さん、それぞれが演じるキャラクターがやっぱりひとりひとりしっかりとした考えを持っていて芯を貫いていたからこそドラマとして奥行きをもたらしたなと思いました。

藤野駿もこれまで演じてきた横浜流星さんとは一線を画したようなキャラクターでやっぱり日テレの拉致から解放されて良かったなと思う。

最終的に結婚したハセハルも中村アンさんがこれまで演じてきたキャラクターと違ったクールな感じで、その中でも第4話で涙を流しているし、そういったクールな中に感情的な一面があるのを繊細に演じていて素晴らしかったし、丸山くんもこれまでバラエティでしか観てこなかったからこんなに演技力あるんだと感服したし、本当にこの2人は素晴らしかったです。

夏川結衣さんも同じ座組の『中学聖日記』では、黒岩くんを育てるシングルマザーという役柄で物語の展開上、ヒールに徹していた部分はあるが、今回はみんなを支えるある意味「母親」的立ち位置にいながらも、最終回では「私には私がいる」という強い芯を持った女性を演じていて凄く良いなと思いました。

で、やっぱりシャチなんですね。向井理さん、これまで数あるドラマでメインキャラクターや主演を演じていたけど、本当に一番の適役だったんじゃないかなと。本当に真柴くるみの憧れの存在であり、後半で「不思議」を引っ提げて巻き返す感じがすごく良かったです。


やっぱり星野源さんの「不思議」ですよね。この主題歌がドラマに奥行きをもたらすし、このドラマは尚更主題歌を誰が背負うか?で全て決まるというエンターテインメント性も含んでいた部分もあるし。ドラマを邪魔してないし、かといってただのバックグラウンドミュージックにもなってないし、不思議によって物語が大きく動くから凄いですよね。最終回放送直後の『星野源ANN』を聴いて、星野さんの主題歌に対する考え方で尚更、この不思議の力を感じたかな。

このドラマは料理シーンやSNSのシーンも含めて、塚原あゆ子監督が凄くお洒落な演出をして、その演出がドラマの疾走感をさらにアシストしてくれるから良いですよね。(特に駿が店で働き出した第8話くらいから料理シーンかなり増えたし)あとやっぱり凄いのは最終回直後の「あの時実は…」シーンですよ。『レンアイ漫画家』とこのドラマ同じ手法使ったんですけど、両方とも使い方が上手かったよね。やはり違う視点を最後に流すことで本当に「あのシーンはそういうことか」とか「真柴くるみの知らないところでこういうことが起きていた」とか視聴者にさらなる想像を掻き立てさせているし。ここの魅力をもっと広まって欲しいんだよな。


最終回は本当に疾走感が凄かった。何よりシャチのフェードアウトが早いwwwトルコってwwwおいおい先週までマジで僅差だったやんwwwみたいな。もう最高でしたよ。最後の最後まで楽しませてもらいました。賭けには大負けしましたが。


はーちゃんねるのスタジオセットクランクアップ直後の2人のトークも是非。

ニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』

本当に楽しかったです。星野ブロードウェイが奇跡のような時間でしたw

星野源さんが「不思議」やドラマ主題歌に対する考え方がやっぱり俳優と歌手、両方経験しているからこそ出てくる考え方なのかなと思って、凄く共鳴しました。

ドラマ観た方には凄く楽しい内容になっているので、是非radikoでお聴き頂ければ…

正直「バカとブスこそ東大に行け」ってめちゃくちゃ今の時代にアウトですよねwww笑っちゃうくらいアウトwwwでも16年前はこの台詞が確かに爆流行りしたと思うんですよ。この16年で凄く時代も変わってそういう言葉も誰かを傷つけるし、規制されるようになったので、正直そういった批判も致し方無いかなと思っちゃいます。

ただ番組観てない奴の思考回路は「バカとブスこそ東大に行け」という台詞だけが作品を飛び越えて流行ってしまって、それがたまたま自分の耳に入って、観ずに批判するか、ドラマを断片的に数分観て批判するんですよ。又聞きみたいな。岡村さんのオールナイトニッポンの例の件も火元はそんな感じだったんで。「不謹慎不謹慎!!とりあえず"バカとブスこそ東大に行け"を批判しよお!」って思った結果なんですかね???まぁその台詞の真意を汲み取らずにそういう作品をすぐ批判しちゃうのはなんか可哀想ですよね。人間として。ちなみに現在のシリーズでは、桜木先生は「バカとブスこそ東大に行け!」とは第4話でしか言ってないんですけどね。1話では「東大に行くな!」とか言っちゃってるし。水野先生は1話でガンガン言ってたな。「お前が言うんかい!!!」って思ったけど。
ちなみに「バカとブスこそ東大に行け」はドラマオリジナルの台詞らしいです。

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せかもり